「地球のみんなが仲良くなれますように」当時6歳の女の子が、世界各国にいる自分の義理の兄弟姉妹を守りたいと願ったことが全ての始まりでした。
親を亡くしたり、貧しさゆえに苦しい生活をしていたりする兄弟たち。彼ら彼女らは、決して希望を捨ててはいませんでした。
「大きくなったら、お医者さんになりたい」「学校の先生になりたい」「たくさん働いて、お父さんやお母さんを助けてあげたい」兄弟たちから届く手紙には、たくさんの可能性や希望が詰まっていました。
けれど、その才能は発揮する機会に恵まれない兄弟たちも大勢いました。
良かれと思ってしたことが、同じ村の人たちから恨まれたり、妬まれたりして彼ら彼女らを深く傷つけてしまった出来事もありました。
兄弟姉妹を守りたい。そのためには、ただ助けてもらうだけではなく、自分の才能を認めてもらって、お金を稼げるようにならないといけない。
その日から、6歳の女の子の挑戦が始まりました。
世界中のみんなが仲良くなれて、学校へ行っていなくても同じように楽しめるもの。それは絵をはじめとする芸術でした。
当時6歳だった女の子は今11歳になりました。
今回、ただ絵を描いただけではありません。日本の優れた伝統工芸の技術を持つ職人の方々と共に「平和の祈り」を込めて描かれています。
これは、伝統工芸の技術をたくさんの人に知って頂くことで、後継者不足により、少しずつ衰退していく日本の伝統工芸に改めて光が差すように考えたからです。
そして、伝統工芸が放つ光が、やがて職を求める義理の兄弟姉妹の希望になり、優しい希望の光が地球を彩って、幸せの7色の地球になることを彼女は何よりも願っています。
十人十色、みんな違ってみんないい。11歳の女の子と長年技術を守り続けてきた職人とのコラボレーション作品に込められた声と、ぜひご対話ください。